外構(人工芝検討)

外構
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新築時に役立ったもの、住み始めてから役立ったものを紹介しています。覗いてもらって良いものが見つかると嬉しいです。

こんにちは、おじぃです。

着手承諾するまでは、間取りや仕様、今後のお金のことなど、勉強したり考えることがたくさんありました。

また、基礎についても施工後は見えなくなってしまうこと、仮に不備があったとしてもやり直しはほぼ不可能です。

このため間違いがないか確認しておくために勉強や現地確認をしており、あまり余裕がありませんでした。

基礎工事が終わった頃から、多少時間に余裕が出てきましたので外構側についても検討を進め始めていました。

我が家は夫婦共、ナマケモノなので庭の草抜きはマメに出来そうにない、と言うか草ボーボーにしてしまう自信があったので初めから人工芝一択で考えていました。

で、どんな人工芝にするかは肌触りとか、見た目を見て決めれば良いでしょ。と思っていました。

で、決めるために少し調べてみよう、と調べはじめてみると意外と奥が深い。。。

結局、人工芝の検討を始めてから決定するまで、何だかんだで3ヶ月くらい悩んでました。(^^;)

今回はそんな人工芝の確認ポイントについて、自分の頭の整理を兼ねて、ご紹介していこうと思います。

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人工芝か、天然芝か、はたまた土のままか。

まずは庭をどうしたいのか、を考えると良いと思います。

我が家の場合は初めから人工芝が良いと考えていましたが、それぞれメリット、デメリットがあります。

人工芝

メリット
  • 雑草が生え難い。
  • 虫も発生し難い。
  • 芝が枯れることはないので、庭の景観が一定に保たれる。
  • 庭で遊んでも泥だらけや草まみれにならない。
デメリット
  • 初期費用がかかる。
  • 火気厳禁のため、人工芝の上で直接BBQ、花火が出来ない。
  • 夏場、人工芝が熱くなる。
  • 水はけが悪いとカビなど発生しやすい。
  • 物によっては2,3年〜10年程度で劣化するため、張替え費用が必要になる。
  • 通年芝色が変わらないので季節感が無い。

尚、補足しておくと人工芝でも周りからの落ち葉などが溜まるので掃除は必要です。

ホウキや熊の手、掃除機などで掃除するようです。

天然芝

メリット
  • 初期費用が人工芝に比べると安い。
  • 上手に育成出来れば、張替えの必要がない。
デメリット
  • 上手に育てないと枯れる。
  • ある程度環境が整っていないと生育しない。(全く日が当たらない、水はけが悪い、などだとうまく生育し難い)
  • 適切に処置しないと意図しない場所にまで芝が侵食していく。(花壇とか、隣の家とか)
  • 雑草を抜いたり、芝を刈ったり定期的に手入れが必要。

土のまま

メリット
  • 追加コスト無し
デメリット
  • 雨の時に家屋に泥はねする。
  • 庭に出たあと、付着した泥を屋内に持ち込んでしまう。
  • 雑草の処理が必要。

ざっと考えられるメリットデメリットはこのような感じです。

共働きや子育てで家に手間をかける時間や気力がないから手間がかからない方が良い、初期費用を抑えたい、毎日手入れするのが好き、自然に触れていたい、など、好みやその時の状況によって何がベストなのか、検討してみると良いかと思います。

我が家の場合は、定期的に手入れするマメさがないので人工芝一択でした。

人工芝の検討ポイント

人工芝を選んでいくにあたって、どのような差、どんな種類があるのだろう?と思って調べてみました。

すると、出てくるのは出てくるのですが基本的には各業者さんが自社製品をアピールしているものが主で、中立の立場から解説していたり、ランキング付けしているものはあまり見つけられませんでした。

そこで、ここでは私なりに調べた人工芝の検討項目をご紹介していきます。

※人工芝にはホームセンターなどでよくみる30cm角くらいのユニットを繋げていくタイプと、ロール状で1m×10mなどのように大きなものがありますが、ここではロールタイプのものについて見ていきます。

メーカーによって公表されている情報にバラツキがあったり、施工業者によってはあえてどんな人工芝を使っているのか公開していないところがありますので注意が必要だと思います。

検討項目としてはだいたい以下のポイントがあります。

  • 芝の色味
  • パイル
  • 芝丈
  • 芝の葉の形状
  • 芝の材質
  • 芝の本数/密度
  • 芝の機能性
  • 裏地の材質
  • 水抜き穴

それで各項目を見ていきます。

芝の色味

人工芝と一口に言っても、夏の青々と茂った芝を再現しているものや、春・秋の少し枯草混じりの芝を再現したものがあります。

また、あえて自然界にはないグレー、青、紫などの色にしているものがあります。

色味については完全に好みの問題になってくると思いますので、どれが良い、悪いは無いと思います。

ただ、写真と現物で見え方が異なって見える場合があるので、最終的にはサンプルを取り寄せて確認した方が良いと思います。

パイル

聞きなれない用語ですが、人工芝の葉の部分の事です。

主パイルと副パイルと呼ばれるものがあります。

主パイルはまっすぐ伸びた葉の部分の事で基本的には青々足した芝を表現しています。

副パイルは縮れた形状で基本的には枯れた葉を表現していて、芝の中に隠れているような配置になっています。

このような感じです。

また、副パイルは芝の中に隠れているような配置になっているので、芝全体が倒れて寝てしまうのを軽減させ、芝全体が立ち上がりやすくなるよう縁の下の力持ち的な役割もあったりします。

人工芝によっては主パイルだけの場合もあります。また主パイル2種、副パイル2種、合計4種など複数種類使用して見た目が天然芝により近づけていたりするものもあります。

複数種類使用している方がより自然に見えますが、お値段も高くなっていきます。

芝丈

芝の葉の長さです。

長い方がより柔らかい手触りになり、芝は倒れやすくなり、隙間に落ち葉などが挟まって掃除しにくくなります。

概ね20mm〜40mmで各社ラインナップがあります。

個人的には40mmは長すぎるように感じており、30〜35mmくらいのものがほどほどに柔らかく見た目も自然な感じのものが多いように思います。

芝の葉の形状

芝の主パイル部分の形状は種類があります。

呼び方はバラツキありますが、大体断面の形状がアルファベットに似ているのでアルファベットに例えられています。

I形は平麺のような形状で1番シンプルな構造で製造しやすいので安いですが、芝が倒れやすいです。

V形はI形より芝が倒れにくく元の形状に戻りやすくなっています。ただし、角があるので肌触りがチクチクしやすく、Vの角の部分が経年で?裂けていったり、ポッキリ折れてしまうと元に戻らなくなってしまうようです。

C形はV形のチクチクした肌触りを改良しつつ、倒れにくさ、元に戻りやすさを実現しているようです。

W形はV形の様にチクチクせず、柔らかさと倒れにくさ、元に戻りやすさを実現している様です。また、表面がよりデコボコした形状なので、光の反射がより自然な感じになるようです。ただしコストもかかってしまうようで種類は少なさそうです。

最近はV形、C形のものが多そうです。

芝の材質

材質はポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)の2種類がほとんどを占めています。

他にもナイロンもありますが、屋外向きではないと思われますので割愛します。

ポリプロピレンとポリエチレンでは、ポリエチレンの方が総合的に見て耐候性が高いようです。

大きな理由としては材質の違いにより紫外線に対してポリエチレンの方が強く、結果、長持ちになるようです。

また、ポリエチレンはポリプロピレンに比べて表面がキラキラと反射しにくいようなので、より自然な見た目に近いかと思います。

但し、ポリエチレンの方が若干高いので初期費用は高くなってしまいます。

張替えの頻度を考えるとポリエチレンの方が良さそうな気もしますが、施工面積、業者さんの腕、庭の日当たり、自分がどれくらいで張替えしたくなるか、等にもよるかと思います。

芝の本数/密度

芝の本数が多い方が、芝が倒れにくいです。

簡易的に芝の密度を確認する方法としては、重量を確認してみると良いと思います。

裏地の種類が違うと多少違いがあると思いますが、芝の長さが同じもので/m2あたりの重量を見てみれば、極端に芝の本数が少ないものであるのか、標準的な量なのか見分けがつくと思います。

尚、芝の本数が少ないと芝が倒れやすく、元に戻り辛いです。芝が倒れると下の写真のように見た目が変わってくるので、出来るだけ本数が多い、密度の高いものの方が長く見た目を保ってくれます。

(写真の下部の方がパイルが倒れており、光の反射の具合などが変わりテカテカした感じに見えています。)

芝の機能性

色々な機能性が記載されていますが、防炎、抗菌、防カビ、防臭、抗UV、耐薬品、遮熱、耐静電気などいろいろな機能が謳われている製品があります。

人工芝は材質的に元々難燃性ですが、防炎認定を取得していると一定以上の燃えにくさが確認されているという事ですから、防炎認定ありの方が安心感があります。

但し、防炎認定はあくまでも萌え難い、というだけであって、決して燃えない、というものではありません。

それでも、大切な家なので出来るだけ安全策を講じておきたいところです。

とは言え、それぞれの製品の溶けやすさ、燃えやすさを比較している情報は見つからなかったので、どれ程の差があるのか、決定的な差があるのかは微妙なところのような気がします。

人工芝がどれくらい火に対して燃えやすいのか、萌え難いのか気になる方は、YouTubeにアップされている方が居ますので、そのような動画を見てみると感覚的に分かりやすいと思います。

抗菌、防カビ、防臭は人工芝を設置する場所の環境次第ですが、水はけが悪いとカビなど発生してくるようなので、日当たりの悪い場所に設置する場合や小さな子供やペットなどが頻繁に遊ぶようなら欲しい機能性だと思います。

抗UVは紫外線による樹脂の劣化がし難いもので長持ちしてくれます。これは日当たり具合や、初期投資にお金をかけるか、張替えでお金をかけるか、といったところで判断したら良いかと考えています。

耐薬品は人工芝の上でDIYなどするようであれば、有機溶剤が触れてしまうこともあるかと思いますのであると良いかもしれません。

人工芝は夏に陽を浴びてると熱くなります。実際に触れたことないのでわかりませんが、裸足で歩くのが難しいくらい暑くなる場合もあるようなので、夏場にも裸足で歩きたい、という方は遮熱があると良いと思います。

ただ、水を撒けば温度が下がるので対処のしようはあると思います。

あとは、遮熱によって長時間高温にならないということは、樹脂の劣化に対しても優しいということになると思いますので、無いよりは遮熱があった方が耐用年数は長くなりそうな気がします。

耐静電気は静電気が起きにくいということでしょう。

でもこれは室内に敷いてよくゴロゴロする場合はあると良いかも知れませんが、屋外に設置する場合には必要性を感じないですね。

裏地の材質

裏地は大きく分けて2種類あるようで、合成ゴム(SBR)とポリウレタン(PU)という素材のものがあります。

合成ゴムはポリウレタンと比較すると熱や湿気により縮んでしまったり、加水分解でボロボロになり易いようです。

裏地がボロボロになるとパイルも抜けやすくなると思われるので、ポリウレタンの方がそういった意味でも耐用年数は長いと思われます。

水はけ穴

人工芝は基布と呼ばれるシート状のものにパイルが縫い付けてあるわけですが、このままだと水が溜まってしまうので穴が空けてあります。

各社そんなに差はなさそうでしたが、水捌けの悪い土地の上に敷く場合、日当たりがあまり良く無い場合などは水はけ穴の大きさ、間隔も少し気をつけておくと良いかもしれません。

人工芝の決め方

さて、いろいろと検討していく項目を見てきましたが、正直、何を重視したら良いのか混乱しますよね。(^^;)

ここでは検討当初の段階ではここを押さえておけばだいたいオッケーだろう、と個人的に思う項目、検討の進め方をご紹介しておきます。

1つ目:芝丈

柔らかい感じが好きか、固めが好きかどうかなど、自分たちの好みや使い方をイメージすると必然的に決まってくると思います。

極端に短い、又は長い芝丈を希望していなければまだまだ無数の選択肢を検討していくことになるでしょう。

2つ目:機能性

防炎とか、抗菌とかですね。

ここは好みで結構分かれるのではないでしょうか。

値段重視で特に機能性を求めていないのか、子供が遊ぶから、わんちゃん猫ちゃんが遊ぶから抗菌あった方が良いとか。

求める機能性が増えると選択肢が結構減ってきます。

なので、見た目が気に入ったのに防炎認定ないのかー、とか起きて残念な気持ちになってしまったりしますので、早めに求める機能性を決めておくのが良いと思います。

3つ目:重量(密度)

気にしているのは人工芝の密度なのですが、公表されていない場合もあります。

ですが、重量は出ているので1平米あたりの重量を見ておくとしっかりした製品なのか、そうで無いのかを見抜く目安になると思います。

やはり、重量があるということはそのぶんの材料、コストをかけているという証拠になります。

但し、比較の際にはある程度条件が同じもので見ておく必要があります。

芝丈、裏地の材質あたりが同じもので比較しておくとだいたい良いかと思います。

4つ目:サンプルを入手

最後はやっぱり現物です。

手触りや、光の当たり具合による見た目の感じ、踏んだ時の感触などもわかります。

ネットで見てる時はすごく良さそうに見えても、実際見たら安っぽく見えてしまったり、手触りがどうしても気に入らないことだってあるでしょう。

施工後にがっかりしたくないですよね。

その為にも一手間かけてサンプルは入手しておくと良いと思います。

さて、長々と文字ばかりで紹介してしまいましたので分かりにくいと思います。

ですが、皆さんが人工芝を検討する際の一助になれれば幸いです。

次回、私が実際に検討した人工芝についてと、その他の注意点について少し紹介したいと思います。

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